英語のディクテーションのやり方とは?効果を出すコツや正しい方法を紹介!

英語のディクテーションのやり方とは

ディクテーションとは、聞き取った英語を書きおこす英語学習のこと。

正しい方法でディクテーションをすれば、リスニング力や語彙力が向上するので、英語を楽に聞いたり話したりできるようになります。TOEICや英検などの英語試験の対策にも役立ちます。

しかし、ディクテーションのやり方や、実際の効果に不安を感じ、悩む方も多いです。

そこで本記事では以下の悩み・疑問を解決します!

こんな悩みを解決します

・「ディクテーションのやり方が分からない…。」

・「ディクテーションで本当に英語力を上げられる?」

・「ディクテーションの効果は?」

・「初心者でもできる?」

本記事の内容

・ディクテーションのやり方

・ディクテーションの効果

・教材や音声の選び方

・ディクテーションの効果を高めるコツ

  • 本記事の信頼性

以下の経験を持つサキが解説します!

・ディクテーション経験あり

・会話力0→1年で英語を話せるようになった

・英語聞くと頭まっしろ→ネイティブの英語が聞き取れるようになった

この記事では、英語初心者でもできるディクテーションのやり方や、効果を高めるコツを詳しく解説しています。

ディクテーションは、比較的難易度が低いので、初心者にもおすすめです。本記事を読んでディクテーションのやり方やコツを学び、「英語がスラスラ書ける・聞き取れる」ようになりましょう♪

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もくじ

ディクテーションとは?

ディクテーションとは

ディクテーションとは、聞き取った音声を書きおこす英語学習法です。

ディクテーションには、語彙力やリスニング力、ライティング力向上などの多くの効果があります。

ディクテーションはリスニング学習に分類されることが多いですが、書き取りもおこなうので、ライティング力もきたえられます。

ディクテーションと似た英語学習法に、音声を流して少し遅れて復唱するシャドーイングがあります。

シャドーイングは、音声を一発で聞き取る必要があるので、英語上級者向けの学習法です。一方、ディクテーションは、音声を止めて聞きなおしながら自分のペースで進められるので、英語初心者さんにもおすすめです。

ディクテーションで英語を聞き取る練習を続ければ、さまざまな能力が鍛えられて、総合的な英語力を伸ばせます。

シャドーイングのやり方も知りたい方はチェック♪

シャドーイングは英語力向上にかなり効果的な学習法。以下の記事では初心者でも取り組みやすいシャドーイングの方法を紹介しています。シャドーイングにも取り組みたい方はぜひ参考にしてください!
シャドーイングの効果・やり方を初心者向けに徹底解説

ディクテーションでえられる効果・メリット

つぎに、ディクテーションでえられる効果・メリットを解説します。

ディクテーションでえられる効果・メリットは以下の4つです。

  • リスニング力の向上
  • ライティング力の向上
  • 文法知識が定着する
  • 弱点がはっきりわかる

順に解説します。

リスニング力の向上

ディクテーションの1つめの効果・メリットは、リスニング力の向上です!

ディクテーションでは、話された言葉を正確に書く練習をします。

理解できていると思っていた文章でも、ディクテーションをしてみると、意外と聞き取れていないことがあります…泣

正確に書きとるには、文章の細部まで聴き分ける力が必要です。

ディクテーションで文章を書き出す練習をすれば、聞き取りの精度が向上し、リスニング力を高められます。

ライティング力の向上

ディクテーションの効果・メリットの2つめは、ライティング力の向上です!

ディクテーションでは、話された言葉を文字に起こします。

文章を書くことで、スペルミスが減り、文章を書くスピードが上がります

ディクテーションは、英語を書く練習にもなるので、ライティング力の向上につながります。

文法知識が定着する

ディクテーションで、文法知識が定着します。

文法を参考書でインプットしただけの状態だと、実践の場合で学んだ知識を使えないことがあります。

知識を定着させるには、アウトプットが必須です。

ディクテーションは、聞き取った文章を実際に書き起こすので、知識をアウトプットできます。

また、実際に使われている場面から文法を学びなおせるので、文法のニュアンスもつかめるようになります。

弱点がはっきりわかる

ディクテーションでは、自分の弱点が明確になります。

ディクテーションで書きとれなかった部分を見ると、弱点が分かりやすいです。

たとえば、

  • 知らない単語があった→語彙力の不足
  • 知らない文法があった→文法知識の不足
  • 単語や文法は知っていたけれど、聞き取れなかった→リスニング、発音が苦手

など苦手な部分が一発で分かります。

弱点を明確にすれば、苦手をつぶせる、効率的な学習計画も立てられます。

ディクテーションの前にやるべきこと

つぎに、ディクテーションの前にやるべきことを紹介します。

ディクテーションの前に、以下の2つをおこなえば、効率よく学習を進められます

  • 中学レベルの基礎文法・単語の復習
  • 発音練習をする

順に解説します。

中学レベルの基礎文法・単語の復習

英語に苦手意識があり、中学レベルの内容が不安な方は、ディクテーションの前に基礎を復習しましょう。

基礎的な知識が抜けている場合、ディクテーションはかなり難しく感じます。また、いきなりディクテーションに取り組むと、学習効率も悪くなります。

基礎に不安のある方は、必ず中学レベルの文法や単語の復習をしておきましょう!

中学レベルの単語や文法書はうすくて簡単な内容のものがほとんど。

早くて1~2週間で終わらせられます

基礎が不安な方は、薄い参考書を1冊読んで勉強しましょう♪

発音練習をする

ディクテーションの前には、発音練習もおこないましょう。

英語は、音を表す発音記号ごとに口の形が決まっています。発音記号や正しい口の形を学び、自身の発音を磨けば、リスニング力も伸びます。

正しい口の動きを学んだあとで、ディクテーションに取り組むと、英語の上達スピードがめちゃくちゃ上がります。

ディクテーションの効果を高めるためにも、発音学習には必ずとりくみましょう。

以下の記事では、私が発音をほめられるまで成長できた発音練習法を、ステップ式で分かりやすく紹介しています。発音をきれいにして英語力をどんどん伸ばしたい人はぜひ参考にしてください。
英語の発音練習法・上達に必要な期間を徹底解説!大人からでも遅くない勉強は?

ディクテーションのやり方【3ステップ】

ディクテーションのやり方。3ステップ

ここからは、ディクテーションのやり方を3ステップ式で解説します。

ディクテーションのやり方は以下の通りです。

  • ステップ1:全体の音声を聞く
  • ステップ2:1文ずつ聞き取れた部分を書き出す
  • ステップ3:正解を見て確認&復習する

紹介する方法でやれば、初心者でも無理なくディクテーションできて、効果を感じやすいです♪

ステップ1:全体の音声を聞く

ディクテーションの最初のステップは、全体の音声を聞くことです。

ざっくり内容を理解できるかを確認して、現時点でのリスニング力を確認しましょう!

音声が速すぎたり、聞き取れない単語があった場合は、一時停止したり巻き戻したりして何度か聞き直しても大丈夫です。

ステップ2:1文ずつ聞き取れた部分を書き出す

ステップ2では、1文ずつ聞き取れた部分を書き出します。

ステップ1で全体の音声を聞き取ったあとで、もう一度はじめから再生しましょう。

1文ごとに一時停止ボタンを押して、聞き取れた部分を書き起こします。

聞き取れない部分は、空白にしておいてください。

イントネーションや英語の波をつかむために、1文以上の単位でディクテーションするのがコツです。

1文未満で区切ってしまうと、文章の抑揚やリズムがつかめなくなります。ディクテーションに取り組むときは、必ず1文以上でおこないましょう。

余裕がある方は、2文、3文などさらに長い単位で区切っても大丈夫です!

ステップ3:正解を見て確認&復習する

ステップ3では、自分が書き起こした文と正解を比較し、間違いを修正します。

正解を見ながら、書き起こしの間違いを修正すれば、正しい表現を身につけられます。

また、間違えた部分の復習も重要です。

ディクテーションした部分を繰り返し聞き、分からなかった単語や文法を復習しましょう。

復習をきちんとおこなえば、学んだ文法や単語がより定着します!

ディクテーションの教材・音声の選び方

つぎに、ディクテーションの教材・音声の選び方を紹介します!

ディクテーション教材の選び方は以下の通りです。

  • ディクテーション教材の選び方
  • 文章が見られる教材を選ぶ
  • 速度が変えられる教材を選ぶ
  • 好きなジャンルの音声を選ぶ

適切な教材を選べば、学習の継続がしやすくなり、モチベーションも維持しやすくなります!

文章が見られる教材を選ぶ

ディクテーションの教材を選ぶ際には、文章が見られる教材を選びましょう。

ディクテーションをする際は、書き取った文章が合っているか確認する必要があります。

ディクテーション後の復習は、学習効果を高めるために重要です。

文章が見られないものを選んでしまうと確認や復習ができないので、ただ書き取るだけになり、間違った部分を復習できません。

ディクテーション用の教材は、音声スクリプトが見られるものを選んでください。

速度が変えられる教材を選ぶ

ディクテーションの教材は、速度が変えられるものもおすすめです。

ディクテーションにはじめて取り組む場合、音声が早すぎてついていけないケースも多いです。

速度調節ができれば、慣れるまではゆっくりと聞けます。

慣れてきたら、少しずつ速度を上げていくことも可能です。

自身に合ったペースで学習を進めるためにも、再生速度が変えられるものを選びましょう。

好きなジャンルの音声を選ぶ

好きなジャンルの音声を選ぶのもおすすめ。

ディクテーションの教材は、好きなジャンルの音声を選ぶと継続しやすくなります。

たとえば、

  • 海外の情勢に興味がある人・・・ニュース
  • 海外文化に興味がある人・・・ドラマ、映画
  • 好きな俳優がいる人・・・好きな俳優が出演しているドラマ・映画

など。

興味のある分野の音声を選べば、モチベーションが上がります!

また、好きな分野の単語や表現は覚えやすくなります

ディクテーションの際は、好きなジャンルの音声を選んでみてください!

私は、小さい頃から好きだった海外アニメでディクテーションしていました♪

ディクテーションでわかる弱点とその対策

ディクテーションで分かる弱点には以下の3つがあります。

  • 語彙力の不足
  • 文法知識の不足
  • リスニング力の不足

ディクテーションで明らかになった弱点に個別に対処して、英語力をぐんぐん伸ばしましょう!

語彙力の不足

こんな時は「語彙力の不足」が考えられます

「ディクテーションで知らない単語が出てきた」

ディクテーションでは、聞き取った単語や表現を正確に書きおこします。

語彙力が不足していると聞き取った単語が理解できず、正しい文章を書けません。

語彙力の不足は、スピーキングやリーディングなどさまざまな面でマイナスになってしまうので対処が必要です。

対策

語彙力を向上するには、多読・多聴などをして多くの英語に触れることが効果的です。

私が受けているオンライン英会話の講師は、口をそろえて「語彙力を高めるには、本を読みましょう」といいます!

基礎的な単語力が不足している場合は、簡単な単語帳を使って重要単語を学ぶのがおすすめです。

また、ディクテーションで分からなかった単語をきちんと復習していけば、語彙力も少しずつ高められます。

文法知識の不足

こんな時は「文法知識の不足」が考えられます

・「知らない文法が出てきた」

・「単語の意味は分かるけれど、文章全体の意味がとれない」

簡単な単語で構成されている文章でも、文章になると意味がとれない場合などは、文法知識の不足が考えられます。

対策

文法力を伸ばしたい場合、文法の参考書を読んで知識をおぎないましょう

文法が体系的に解説されている参考書を一冊購入すれば、分からない部分が出てきた時に確認もできるのでおすすめです。

また、ディクテーションの際に間違えた箇所を確認し、関連する文法知識を学ぶことも有効です。

リスニング力の不足

こんな時は「リスニング力の不足」が考えられます

・「音が聞き取れなかった」

・「早すぎてついていけない」

・「単語や文法は知っていたのに聞き取れなかった」

ディクテーションでわかる弱点として、おそらく一番多いケースが、リスニング力の不足です。

ディクテーションにおいては、リスニング力が重要な役割を果たします。リスニング力が不足していると、知っている単語でも聞き取れなくなってしまいます。

対策

リスニング力を向上するには、発音練習と、自身に合ったリスニング学習法をおこなうのが有効です。

  • 発音練習

英語をストレスなく聞き取れるようになるには、発音を学ぶ必要があります。以下の記事では、私が発音をほめられるまで成長できた発音練習法を、ステップ式で分かりやすく紹介しています。
英語の発音練習法・上達に必要な期間を徹底解説!大人からでも遅くない勉強は?

  • リスニング学習

ディクテーション以外のリスニング学習法は、シャドーイングや聞き流し学習です。リスニング学習は正しい方法でおこなわないと効果が薄れることがあります。それぞれ以下の記事では正しいやり方を分かりやすく紹介しています。
シャドーイングの効果・やり方を初心者向けに徹底解説

また、ディクテーションに取り組むこと自体が、リスニング力の養成にもつながります。ディクテーションを継続しつつ、自分にあう学習を探してみましょう!

ディクテーションで効果を高めるやり方のコツ

ディクテーションで、英語のリスニング力やライティング力、文法知識が向上すると説明しました。

ここからは、より効果的なディクテーションをするコツを3つ紹介します。

間違った方法でディクテーションを続けても効果がでないことがあります。ディクテーションの効果を高めるためにも確認してみてください♪

復習をしっかりおこなう

ディクテーション後には、復習をしっかりおこないましょう

正解を確認するだけでなく、聞き取れなかった部分を聞きなおしたり、参考書で知識を補いましょう。

同じ教材でも繰り返し練習すれば、定着度を高められます。

音声を1文未満には区切らない

ディクテーションでは、音声を1文未満に区切らないようにしましょう。

イントネーションや発音の波をつかむためには、文章を区切りすぎないことが重要です。

単語ごとに音声を区切ってしまうと、文章のイントネーションやリズムがつかめなくなります。

ディクテーション中は必ず1文以上とおしておこなうのがコツです!区切りすぎないように注意してください!

ディクテーションのあとでシャドーイングをする

ディクテーションのあとで、同じ音声を使ってシャドーイングをすれば、学習効果を高められます。

シャドーイングとは、音声に少し遅れて復唱する英語学習法です。

シャドーイングは、リスニング力だけでなく、発音やイントネーションの向上、スピーキング力の向上にもつながります。

ディクテーションのあとにシャドーイングに取り組めば、より英語力を伸ばしやすくなります。

シャドーイングは、英語力の向上にかなり効果的な英語学習法です。以下の記事では、初心者でも今すぐできるシャドーイング法を解説しています。ぜひ参考にしてください。
シャドーイングの効果・やり方を初心者向けに徹底解説

ディクテーション+シャドーイングで学習効果を高められます♪

シャドーイングのやり方・効果に関するQ&A5選

最後に、ディクテーションに関するよくある質問と回答を紹介します。

Q1. ディクテーションは初心者でもできるの?

ディクテーションは、初心者でもできます。

「英語がかなり苦手…」という人は、基礎文法や単語の復習をしてからディクテーションすれば、より効果的に学習できます。

基礎学習の方法は、以下の記事を参考にしてください♪
英語学習のベストな順番を徹底解説 |社会人は何から始めるべき?

Q2. ディクテーションをするときは、どのような教材を選べばいいの?

ディクテーションの際の教材は以下のようなものを選んでください。

  • 文章が見られる教材
  • 速度が変えられる教材
  • 好きなジャンルの音声

Q3. シャドーイングとディクテーションはどちらを選べばいい?

シャドーイングとディクテーションのどちらを選ぶかは、目的によって変えましょう

ライティング力や文法知識を定着させたい人はディクテーション、スピーキング力を鍛えたい人はシャドーイングがおすすめです。

シャドーイングとディクテーションの効果は以下の通りです。

  • シャドーイングの効果
    リスニング力の向上
    スピーキング力の向上
    発音の改善
    語彙力の向上
  • ディクテーションの効果
    リスニング力の向上
    ライティング力の向上
    文法知識が定着する
    弱点がはっきりわかる

英語初心者の方は難易度の低いディクテーションをやり、英語力がある程度ついた後にシャドーイングをおこなうのもおすすめです。

シャドーイングの詳しい方法・効果を知りたい方はチェック♪

Q4. ディクテーションは1日何分すればいい?

1日10分からでOKです。短い時間でも、毎日の継続が重要です。

Q5.ディクテーションでは、何回も音声を聞いてもいいの?

ディクテーションの際は、何回も音声を聞いても大丈夫です

聞き取れなかった場合、巻き戻して音声を聞いてみましょう。

8.まとめ | ディクテーションは英語初心者にもおすすめのリスニング学習法!

本記事では、ディクテーションのやり方や効果、効果を出すためのコツなどを紹介しました。

ディクテーションは、英語学習において、リスニング力やライティング力、文法知識などを向上させる効果があります。

好きなジャンルの音声を選べば、楽しく英語学習を継続しやすくなります。

英語初心者の方にも取り組みやすいリスニング学習法のディクテーションを、ぜひ学習に取り入れてみてください!

本記事のまとめ
  • ディクテーションとは、音声を聞いて1文ずつ書き取りをする英語学習法のこと。
  • ディクテーションの効果は以下の4つ。
    「リスニング力の向上」
    「ライティング力の向上」
    「文法知識の定着」
    「弱点がはっきりわかる」
  • ディクテーションは英語初心者にもおすすめのリスニング学習法!

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